IPOの気配について理解する【初値予想が可能です】

IPO 気配

なかなか当選することがないIPO。

何度も何度も抽選をしてやっと当選するかどうかという世界。

 

そのため、もし当選するようなことがあれば、そのチャンスを絶対に逃したくないですよね。

「初値がいくらくらいになるのか」「どのくらい利益になるのか」

多くの人が気になるところだと思います。

 

事前の評価でおおよその予想はできますが、さらに確度の高い予想をする方法があります。

それが、「気配」です。

IPOに当選したら、気配に注目してみましょう。

当選した銘柄の初値がどれほど上がるのか、予想をすることができるようになります。

また、気配はIPOだけでなく、一般的な株式投資にも役に立つ知識なので、この機会にぜひ理解しておきましょう。

IPOの気配とは?

IPO 気配

そもそも気配とは何か?

では早速本題です。

そもそも、株式投資のおける「気配」とは何なのかお伝えしていきます。

 

気配とは、株を買いたい(売りたい)人が「この値段で買いたい(売りたい)!」と希望している値段を指します。

気配を見れば、まだ成立していない指値注文の状況がわかります。

どの値段で買い注文がどのくらい入っているのか、どの値段で売り注文がどのくらい入っているのかがわかるんですね。

言葉で説明するよりも実際に見た方が早いと思うので、下の図を見てください。

IPO 気配

この表は「板」というもので、気配をみるときに使います。「企業名 気配」でググればすぐに出てきますので、気になる銘柄をチェックしてみてください。

今回はわかりやすいように、数字を簡略化して筆者が作成しました。現実のものではありません。

 

例えば、999円のところに買い数量が100株と書いてあります。これは、999円で100株の指し値注文が入っている状態です。

同じように、998円には200株の指値注文が入っている状態。

 

もしあなたがこの銘柄を保有していて、999円で売り注文を出したとしましょう。すると、999円で100株の注文が出ているわけですから、すぐに売買は成立します。

 

この板を見ることで、今の注文状況を大まかに把握することができますので、いくらで注文を出すべきかの参考になります。

すごくざっくりですが、買い数量が多ければ株価は上がりやすく、売り数量が多ければ株価は下がりやすいと思ってください。

今回は買いも売りも数がほとんど同じなので拮抗していますね。

IPOの気配の上限と下限

ここまで株式の気配についてお話ししてきました。

ここからはIPOの気配について。

 

IPO銘柄の上場日、気配は朝8時から見ることができます。

株式市場が開くのは朝9時ですが、注文自体は8時から入力できるからです。

詳しくは後述しますが、8時~の段階で気配である程度、初値がどのくらいになるかを予想することができます。

 

投資家からすると、気配が高い値段であればあるほど利益になる可能性が高いので、嬉しいというわけですね。

ですが、気配には上限と下限があります。

IPO銘柄の初値決定前の気配は、公募価格の0.75倍~2.3倍の間と決まっています。

この範囲外になることはありません。

 

ちなみに、0.75倍~2.3倍の範囲外で値段が決まりそうな時には、特別気配といって、一時的に取引が停止されます。値段がつかないという状態で、IPOでは頻繁に起こります。

IPOの気配を見れば初値を予想できる

IPO 気配

特別買い気配なら儲かる確率大

ではここからは、IPOの初値を気配から考えていきます。

見出しの通りですが、特別買い気配になっている場合は、初値が期待できます

 

先ほど少しだけ触れた特別気配のうち、買い注文が売り注文よりも圧倒的に多く、値段がつかないことを特別買い気配と呼びます。

簡単にいうと、需要(買い)が供給(売り)よりも多いということ。需要が供給よりも多ければ、値段は上がりますよね。それと同じ感覚。

 

初値がつく前の段階で、特別買い気配となっていたら、OK。ほとんどの場合、初値が公募価格を上回るため、初値売りすれば利益になります。

IPOに当選したら、板をチェックして特別買い気配になっていないか見てみましょう。

人気のある銘柄であれば、特別買い気配になっていることが多いですよ。

特別買い気配の時間が長いほど初値が期待できる

特別買い気配になっていることも重要ですが、その時間も大切なポイントです。

結論から言うと、特別買い気配になっている時間が長ければ長いほど、初値が大きく上がる可能性大。買いたい人が多すぎて、なかなか値段が決まらないという状況なので、必然的に値段は上がっていきます。

 

特別買い気配になっても、朝9時過ぎにすぐ値段がついてしまう銘柄もあれば、午後までずっと特別買い気配のままの銘柄もあります。

中には、上場初日に値段がつかず次の日に持ち越すという場合も。

値段がつく時間が遅いほど、利益になりやすいので、期待できます。

 

最近のIPO銘柄を見ていると、10時~11時頃に値段がつくものが多い印象ですね。

お昼休みに調べてみてください。値段がついていなければ、かなり儲かるかも。

 

 

というわけで、IPOの初値についてまとめてきました。読んでいただきありがとうございました。

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