IPOに申し込んだところ、なかなか当選せずに諦めてしまったことはありませんか?
IPO投資では、補欠当選から繰り上げ当選となる場合があります。
当選の補欠であるため、辞退者が出ると繰り上げとなります。
補欠当選もまだIPO購入のチャンスがあるため、申し込みを検討した方が良いでしょう。
当記事ではIPOの補欠当選による繰り上げ当選が多い証券会社について、会社や特徴などをご紹介していきます。
どうぞご覧ください。
目次
補欠当選が多い証券会社の特徴
まずは補欠当選が多くなる可能性が高いと考えられる、証券会社の特徴をご紹介していきます。
上記3点をそれぞれ見ていきましょう。
当選本数が多い
IPOの当選本数が多いほど辞退する人や、購入忘れをする人が多くなると考えられます。
具体的には辞退や購入忘れの割合が5%と仮定したとき、IPO当選数が100本の会社であれば5本が補欠当選となります。
しかし当選数が200本の会社だと10本が補欠当選となります。
辞退と購入忘れの割合が一定だと考えたとき、当選数が多い会社ほど繰り上げが期待できるでしょう。
当選本数が多い会社は、ズバリ主幹事証券会社です。
主幹事を務めることが多い会社であれば、当選数が多くなり繰り上げ数も多くなるでしょう。
2020年に主幹事を担当した回数が多い証券会社は、野村証券、みずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券、大和証券となっています。
当選のメールや電話がない
当選した際に連絡がない会社の場合、当選者は購入を忘れる可能性が高まります。
忘れた分が当選無効となり、補欠の当選者に回ってくるのです。
IPOラッシュの時期などは多くのIPOに申し込みますが、結果発表の日時など覚えている人は少ないでしょう。
そんな時にメールでの通知が便利ですが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券や、みずほ証券などは連絡がありません。
このような会社では当選に気づかない人が多くなり辞退扱いとなる人も増え、補欠当選が繰り上げとなる可能性が高くなると考えられるのです。
当選辞退のペナルティがない
当選辞退によるペナルティが発生する証券会社では、辞退をする人はほとんどいないでしょう。
・SMBC日興証券
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券
・岡三証券
上記3社は当選辞退によるペナルティが発生します。
一定期間IPOの申し込みができなくなるというものですが、IPOラッシュ時期には相当な痛手となるペナルティと言えるでしょう。
このような会社から当選を辞退する人の割合はかなり少ないと考えられます。
逆に当選後にペナルティがない証券会社であれば、容易に辞退できるため、結果として補欠当選が繰り上げとなる可能性が高まるでしょう。
繰り上げ当選しやすい証券会社
ここまでをまとめて、繰り上げ当選しやすい証券会社を考えてみます。
繰り上げ当選しやすい条件は以下です。
・当選のメールや電話がない
・当選辞退のペナルティがない
当選本数が多い会社は主幹事を務める以下のような大手です。
野村証券、みずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券、大和証券
当選のメールや電話がないのは以下の2社です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券
当選辞退のペナルティがないのは以下以外です。
SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岡三証券
よって、野村証券、みずほ証券、SBI証券、大和証券が補欠当選が繰り上げとなる可能性が多いと考えられる会社です。
繰り上げ当選の注意点
繰り上げで当選したとしても、喜ぶのは早い場合があります。
以下のようなケースは注意しましょう。
・ラッシュ時の資金拘束
それぞれ見ていきます。
人気がなく、公募割れリスクのある銘柄
繰り上げになった場合、なぜ繰り上げになったかを考えます。
注意しなければならないのは、人気がなく、公募割れリスクのある銘柄だったため、購入辞退をした人が多くなった可能性のある銘柄です。
このような場合、繰り上げで購入しても公募割れを起こし、結果損失を出してしまうケースもあります。
繰り上げになったからといってすぐ飛びつくのは、ジャンピングキャッチで高値掴みするのと同じです。
しっかり自分なりに調べ、情報収集したのち、納得がいくのであれば買うようにしましょう。
ラッシュ時の資金拘束
IPOラッシュ時は資金拘束に気をつけましょう。
補欠で繰り上げ当選した銘柄を購入すると、資金が拘束されてしまいます。
もし購入後に他のIPOに当選した場合、資金不足により購入不可となってしまうケースもあります。
ラッシュ時には自分の資金量なども考えて、購入するかどうかを決めていきましょう。
まとめ
今回は補欠当選による繰り上げ当選が多い証券会社について、特徴や注意点などを解説しました。
補欠を狙わないにしても、多くの証券会社からIPO申し込みをした方が当選確率は上がります。
今回ご紹介した証券会社は口座開設して置いた方が良いでしょう。
・当選本数が多い
・当選のメールや電話がない
・当選辞退のペナルティがない