有名な企業や、流行りの業務を行っている企業が上場する場合、初値の高騰予想により応募が殺到するためなかなか当選しません。
有名でない企業に申し込んでも、最近だとIPOの人気は非常に高くなってきており、手当たり次第抽選に申し込んだところで当選できるのは稀です。
しかし、IPOに申し込んで当選確率をUPさせるにはコツがあり、コツを押さえないまま申し込んでも当たらないのは当然とも言えます。
当記事ではIPO抽選の仕組みや、事前にしておくべきことなどを踏まえつつ、IPOの当選確率をUPさせるための方法を5つご紹介します。
どうぞご覧ください。
目次
IPOに申し込んで当選する確率は?
IPOの当選確率は、申し込み時の状況(銘柄、証券会社、資金量など)にもよって変化するため一概には言えません。
一説によれば1〜2%程度と言われますが、最近だと投資にチャレンジする人も増え、年々IPOの人気が高まっています。応募する人も増加傾向にあるため、当選確率は1%未満と考えても良いでしょう。
何度申し込んでも当たらず、諦めてしまう人もいるかもしれません。
しかし、仕組みを押さえつつ、次に紹介する方法を一つ一つ行うことで当選確率をUPさせることが可能です。
IPOの当選確率をUPさせる5つの方法
手当たり次第に申し込んでも当選確率は非常に低く、時間を無駄にしてしまう可能性があります。
ここではIPOの当選確率をUPさせるためのコツを5つご紹介します。
一つずつ見ていきましょう。
多くの証券会社から申し込みを行う
IPOの当選確率をUPさせるには抽選回数を増やすと良いでしょう。
単純にたくさんの証券会社から申し込めば、1回の当選確率は低いままですが、回数が増えるため有利に進められると考えられます。
IPOは各証券会社ごとに当選の割り当てが決まっているため、各証券会社からそれぞれ申し込むことで、抽選回数を増やすことが可能です。
複数の証券口座の開設、及び申し込みが必要となり面倒に思えますが、当選できればリターンは大きくなる可能性が高いです。
口座の開設は無料で、営業の電話がかかってくることもないため複数開設しても大きな問題はありません。
IPO当選確率をUPさせるためにも、少なくとも大手の証券会社の口座は作っておいた方が良いでしょう。
入金額を増やすことで、抽選回数を増やす
IPOの抽選方式は3つあります。
口座比例方式
一口の応募で一つの抽選権が得られる。応募口数が多ければ多いほど当選確率UP。
→資金が多いほど有利になる。
平等抽選方式
一つの証券口座に一つの抽選権が与えられる。一人一票であるため公平に抽選される。
→資金が少なくても当選確率は変わらない。
ステージ制
口座の残高や今までの支払い手数料など優遇されるケースがある。
→口座の利用頻度が多いほど有利になりやすい。
もし投資資金が多い場合は口座比例方式を利用して、申し込み数を増やしましょう。
たくさん申し込むほど当選確率がUPするため、資金力がある人ほど有利になります。
・100株のみ申し込むケース → 1回のみの抽選
・300株申し込むケース → 3回抽選ができる
逆に資金が少ない人は平等抽選方式で応募すれば、お金持ち相手にも平等に戦うことが可能です。
自分の資金力を見て適した抽選方式を選んでみましょう。
家族名義で口座を作り、抽選回数を増やす
ご家族に協力してもらい、口座を増やすことで抽選回数を増やすのも有効と言えるでしょう。
証券会社の数を増やすことでも抽選回数が増えますが、口座を作る人数を増やすことでさらに抽選回数を増やすことが可能です。
父、母、自分の3人家族のケースを考えます。
・1人で1口座で申し込むケース → 1回のみの抽選
・3人で計3口座で申し込むケース → 3回抽選ができる
1人で1つの証券会社にて申し込むよりも、当選確率を数倍UPさせることも可能になるため、有利になるケースがあります。
基本的には口座開設者が取引をします。
本人以外の人が取引を行うと、「借名取引」として成りすまし扱いになるため注意しましょう。
分配数の多い主幹事の証券会社で申し込む
主幹事証券会社がどこであるかを確認しましょう。
主幹事とは、上場する会社が上場時にすべきことを支援する業務を行う証券会社です。
IPO株は複数の証券会社に平等に分配されるのではなく、主幹事証券会社の分配数が高くなります。
・主幹事 → 80%程度
・主幹事以外 → 残りの20%程度
複数口座を持っていない場合は、主幹事証券会社からIPO申し込みを行うだけでも当選確率をUPさせることが可能です。
口座開設数の少ない証券会社で申し込み、ライバルを減らす
IPO株が各証券会社に分配され、最後に取り合うのは同じ証券会社で申し込みをした人たちです。
ここでライバルの数を減らすには、口座開設数が少ない会社を利用することです。
利用者が少ない口座で抽選することで、ライバルが減るため有利に進められる可能性が高まります。
・SBI証券 → 約600万
・マネックス証券 → 約195万
・松井証券 → 約130万
申し込む口座に迷うのであれば、口座開設数に着目してみるのも一つの手と言えるでしょう。
まとめ
投資にチャレンジする人も増え、IPOも人気が高まっています。
当選確率は低く当たることは稀ですが、今回ご紹介した5つのコツにより当選確率をUPさせることが可能です。
また、今回ご紹介した方法を試しても当たらず、時間を無駄にしてしまうケースもありますが、当たらなくても決して諦めないことも大切です。
どれも手間がかかり、全て行なっている人は少ないと考えられるため、何もコツを押さえずにただ手当たり次第に申し込んでいる人よりは有利になる可能性が高いと言えるでしょう。
複数の証券会社を知り、口座開設をすることがポイントとなるため、まずは大手の証券会社だけでも口座開設を検討していきましょう。
・1社のみ申し込むケース → 1回のみの抽選
・3社から申し込むケース → 3回抽選ができる