IPOは主幹事証券だけ参加すればOK?【引受幹事もチャンスあり】

IPO 主幹事証券だけ 参加

「IPOがなかなか当たらない」
「どこの証券会社で申し込みをするのが一番いいのかな」

こんな疑問を抱えている人が多いのではないでしょうか。

何度か抽選に参加している人はわかると思いますが、IPOは基本的に当たりません。かなり低い確率です。宝くじの方が当たる可能性が高い、なんて言われるくらいレアです。ただ、儲かる確率もかなり高く、投資家の間ではとても人気になっていますよね。

そのため、ネット上にはIPOに関する情報がたくさんあります。その中でよく見るのが「IPOは主幹事証券会社だけ参加しておけばOK」という意見。結構よく見かけます。

というわけで、本記事では「IPOは主幹事証券会社だけ参加しておけばOKなのか」をテーマにお話ししていきます。
先に結論だけ書いておくと、主幹事証券だけに参加をするのはちょっともったいないです。以下で詳しく説明していきます。

IPOは主幹事証券だけに参加すればOK?

IPO 主幹事証券だけ 参加

IPOの主幹事証券・引受幹事証券とは?

まず、IPOの主幹事証券会社について説明します。

大前提の話ですが、IPOというのは新規上場のことです。企業が取引所に株式を上場させるということですね。そして、株式を上場させるときには、証券会社にサポートをしてもらう必要があります。いくつかの証券会社がサポートをするのですが、その中でメインサポーターを務める証券会社があります。それが主幹事証券会社です。

例えば、A社という会社が上場することになったとします。そして、野村證券・大和証券・日興証券がサポートにつきます。この中で、野村證券がメインサポーター、大和証券と日興証券がサブのサポーターになったとします。この場合の主幹事証券は野村證券となります。

「主幹事証券=メインサポーター」だと覚えておいてください。基本的には1つの証券会社が選ばれますが、共同主幹事といって複数の証券会社が選出される場合もあります。

そして重要なのがここから。IPOの際に証券会社がサポートを行うとお伝えしましたが、具体的なサポート内容は株式の引き受けです。要は、企業の代わりに株式を投資家に売って、資金調達のお手伝いをするということ。企業は上場するときに、株式を投資家に買ってもうら必要があるので、その業務を証券会社にお願いするんですね。それで、この証券会社が販売する株が、投資家が喉から手が出るほど欲しいIPO株になるわけです。

当然、主幹事証券はメインサポーターですから、販売しなければならない株数が多くなります。なので、たくさんの株をお客さんに配れるんです。つまり、主幹事証券はIPOをたくさん配分できるということになります。だから主幹事証券が注目されるんですね。

もう1つ覚えておくべきことがありまして、それが引受幹事証券です。

引受幹事証券というのは、主幹事証券以外の証券会社のこと。サブのサポーターです。先ほどのA社IPOの例を使って説明すると、野村證券が主幹事証券で、大和証券と日興証券が引受幹事証券ということになります。

「引受幹事証券=サブサポーター」だと考えてください。引受幹事証券の数は決まっていませんが、5社~6社くらいの場合が多いような印象です。

そして、引受幹事証券はサブサポーターですから、主幹事証券と比べると、引き受けが少ないです。つまり、配分できるIPO株数が少ないということ。なので、そこまで注目されることはありません。多くの人が主幹事証券でIPOを申し込むわけですね。

IPOは主幹事証券が最も当選確率が高いのは本当

主幹事証券と引受幹事証券についての説明を聞くとわかるかもしれませんが、配分可能なIPO株数は主幹事証券が圧倒的に多いです。割合でいうと、だいたい株数全体の8~9割くらいは主幹事証券が引き受けます。そして残った1~2割くらいをいくつかの引受幹事証券で引き受けます。なので、ほとんどは主幹事証券から配分が行われるということですね。

8割以上のIPO株が主幹事証券から配分されるのですから、投資家としては主幹事証券からIPOを申し込むのが合理的。実際、IPO当選者の話を聞いていても、主幹事証券で申し込むのが最も確率が高確率でIPOを手にすることができそうです。

なので、たった1社だけを選ぶのであれば、主幹事証券から申し込みをするのが良い、ということになります。

主幹事証券が対面証券の場合とネット証券の場合でも変わる

ここで1つ注意点があります。見出しの通りなのですが、主幹事証券が対面証券の場合と、ネット証券の場合で、少し違うところがあります。

それは、抽選の割合です。ネット証券はほぼ100%が抽選で決まります、そのため、ネット証券が主幹事証券を務める場合、当選の確率はかなり高くなります。一方で、対面証券は違います。対面証券の場合、抽選で配分されるのは10%くらい。残りの90%は、証券会社がどの顧客に配分するか決めるので、抽選ではありません。なので、対面証券が主幹事証券の時は、必ずしも当選の確率が高いわけではないんですね。

要は、ネット証券が主幹事証券の時は、特にチャンスということです。

IPOは主幹事証券だけに参加するのはもったいない

ここまでのところで、主幹事証券でIPOに参加すると、当選の確率が高いことをお伝えしました。確かに、主幹事証券が高確率なのは事実です。

ですが、引受幹事証券で当選する確率があるのも事実です。確率が低いとはいえ、当選の確率があるのならば、参加しないという選択肢はありません。口座開設の手間はありますが、IPOが本気で欲しいのならば、少しでも当選の確率を増やしましょう。IPOは主幹事証券だけに参加するのは、とてももったいないですよ。

結論:IPOは主幹事証券だけじゃない【できるだけ多く申し込め!】

IPO 主幹事証券だけ 参加

以上、IPOの主幹事証券についてお話ししてきました。結論は、「IPOはできるだけ多く申し込め!」ということです。主幹事証券だろうが、引受幹事証券だろうが、関係なく申し込みをしましょう。少しでも当選の確率を上げる努力が大切です。

ここまで読んでいただいた方のIPO当選を祈念しております。ありがとうございました。

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