「成長の見込めるアメリカのIPOに参加したい」「日本からでもアメリカの株式市場に参加できるの?」と悩んではいませんか。
この記事ではアメリカのIPOに参加する方法をご紹介します。また参加のメリットやデメリット、アメリカ企業のIPOスケジュールも掲載していますのでぜひ参考にしてください。
目次
アメリカのIPOに参加する方法
現状、日本のIPO参加と同様にしてアメリカの企業の株を上場前に買うのはかなり難しいと言えます。なぜならアメリカでは新規上場の株式の販売は機関投資家に集中しており、個人投資家に割り当てられることはほとんどないからです。
もしアメリカのIPOの割り振りを受けることができたとすると、リスクの高い投資の可能性があります。そこでアメリカのIPOに参加する代替案として下記の2つが挙げられます。
- 上場後に参加
- IPOのETFに参加
上場後に参加
1つ目の方法は上場が果たされ初値が付いた後に売買を行う方法です。いわゆる「セカンダリー投資」であり、一般の株取引と同様に取引が行えます。
ただし上場前で買い初値で売ることで高確率で利益を狙えるIPOと異なり、セカンダリー投資は値動きが荒れることがあります。なぜなら上場によって加熱された相場が落ち着き、価格が急落することがあるからです。そのため通常のIPOと同じ姿勢で臨むと大損をする可能性があります。
IPOのETF(上場投資信託)に参加
個別銘柄を買うIPOとは異なりますが、「ルネサンスIPO ETF」というアメリカのIPO銘柄を組み入れたETFに参加するという方法があります。個別の銘柄を選択することはできませんが投資信託のため、取引をプロに任せておけるのがメリットです。
2020年4月3日に24.02ドルでしたがその後値上がりを続け、2021年9月13日時点で67.91ドルと3倍近い価格となっています。1年間のリターンは45.30%となっており、今後も成長が見込まれます。
「銘柄にこだわりはないけどIPOを買っておきたい」という方におすすめです。
アメリカのIPOに参加するメリット
アメリカのIPOに参加するメリットは今現在伸びている企業に投資できることです。上場時は大した価格ではなかった企業が成長し、資産を大きく増やせるかもしれません。
実際、最大手IT企業として知られるアップルは1920年にIPOを行い当時の株価は1株22ドル、株式数は460万株でした。その後アップルは成長と株式分割を続け、2021年9月13日には1株約150ドル、1株がおよそ348株に分割され発行株式数は16億株以上です。
上場時に1株を購入していたら現在でおよそ5万2,200ドル、約2,372倍の価格となっています。アメリカのIPOは日本の企業よりもさらに大きな成長が見込めるため、大きな資産を作り上げることができます。
アメリカのIPOに参加するデメリット
アメリカのIPOに参加するデメリットには下記の2つがあります。
- 取引時間が日本の深夜
- 為替レートの影響を受ける
取引時間が日本の深夜
アメリカのIPOに参加する場合、取引時間はニューヨーク証券取引所やナスダック証券取引所が開いている22:00〜翌10:00(夏時間21:00〜翌9:00)です。
0:00を過ぎて活発化することもあるため、深夜でも落ち着いて取引ができる冷静さが求められます。日中に働き副業としてIPO投資を行う場合、アメリカのIPOへの参加はかなりの重労働となることでしょう。
為替レートの影響を受ける
日本円でのアメリカのIPOへの参加は米ドル/円の為替レートの変動を多少受けることがります。そのため為替レートを確認し、取引のタイミングを決めることでお得にIPO投資が行えます。
具体的には株を買いなら円高ドル安、売りなら円安ドル高のタイミングがおすすめです。
【2021年】アメリカのIPOスケジュール
2021年9月15日時点で決定されているアメリカ企業のIPOスケジュールを紹介します。
企業 | 業種 | 証券取引所 | 上場日 |
ソートワークス・ホールディングス | ソフトウェア | NASDAQ | 2021年9月15日 |
プロセプト・バイオロボティクス | 医療 | NASDAQ | 2021年9月15日 |
オン・ホールディング | フットウェア | NYSE | 2021年9月15日 |
デフィニティブ・ヘルスケア | ヘルスケア | NASDAQ | 2021年9月15日 |
ダッチ・ブロス | 外食 | NYSE | 2021年9月15日 |
フォージロック | ネットワーク | NYSE | 2021年9月16日 |
エリエム・セラピューティクス | 医薬品 | NASDAQ | 2021年9月21日 |
ダブルダウン・インタラクティブ | エンタメ | NASDAQ | 2021年9月21日 |
アメリカのIPOに参加しよう
現状、個人投資家が日本のIPOと同様にアメリカ企業の株を上場前に購入することはほぼできません。なぜならその多くは機関投資家に販売されるからです。
そこで下記の2つの方法が代替案として挙げられます。
- 上場後に参加
- IPOのETFに参加
アメリカのIPOは成長力のある企業に投資することで大きな利益を狙えます。その一方で、メインの取引時間が深夜になることや米ドル/円の為替レートの影響を受けることに注意が必要です。
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