最近、投資家の間でIPOが人気を集めています。初心者でも簡単にできることに加え、かなりの確率で儲かるからです。「投資の世界の宝くじ」なんて言われることもあります。2020年末から2021年６月頃まで、49銘柄連続で値上がりしたというデータもあり、これも注目を集める要因となりました。
この記事を読んでいる人も、IPOに興味を持っていると思います。ですが、IPOはいくら初心者でもできるといっても、やはり全くの経験がない人にとってはやり方が分からないはずですし、少し恐怖を感じると思います。
そこで本記事では、投資初心者に向けて、IPO株の買い方を丁寧に解説していきます。IPO投資について、初歩からお話しするので、なんの事前知識もなくて問題なし。これを読めば、とりあえずIPO投資のやり方が理解できます。
１章では、IPO株の買い方の具体的な手順。２章では、IPO株を買う上での注意点をお伝えします。
目次
初心者向けにIPO株の買い方
IPO株の買い方①証券口座の開設
では早速、IPO株の買い方の手順についてお話しします。まずは証券口座の開設が必要になります。これはIPOに限った話ではなく、投資をする上では必ず必要になってきます。
「口座開設ってめんどくさそう」と思う人も多いですが、今ではネット上の手続きだけで完了する場合がほとんどです。ネットの操作に慣れている人であれば、20分もかからずに終わるのではないでしょうか。
具体的な操作方法は証券会社ごとに異なるので、HP等で調べてもらいたいのですが、初心者でも問題なく進めることができるはずです。用意するものは、マイナンバーカード（もしくはマイナンバー通知カード）・本人確認書類（免許証等）・通帳（口座開設時に銀行口座を１つ登録します）くらいですね。
あとはどこの証券会社で口座を開設するべきかというところですね。結論から言うと、有名どころは全て開設した方がいいです。というのも、IPOを狙う場合はできるだけたくさんの証券会社から申し込みを行う方が、有利だからです。詳しくは後述します。とにかく、できるだけ多くの証券会社で口座を開設しましょう。以下、有名どころを挙げておきます。
・野村證券
・大和証券
・SMBC日興証券
・みずほ証券
・三菱UFJモルガンスタンレー証券
・岡三証券
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
このあたりは必須かと思います。というわけで、手順の①は証券口座の開設でした。
IPO株の買い方②抽選に申し込む
続いてIPO株の買い方②抽選に申し込むという段階です。
知っている人も多いかもしれませんが、IPOは誰でも買えるわけではありません。買いたい人が事前に抽選をして、当たった人だけが買うことができます。ちなみに確率はめちゃくちゃ低くて、何十回も抽選してやっと１回当たるかどうか、くらいのイメージです。
それで、抽選に申し込む方法ですが、めちゃくちゃ簡単です。証券口座を開設したら、マイページみたいなものができるので、そこから抽選に参加できます。どの銘柄を何株申し込むかを決めるだけなので、申し込み自体は2～３分で完了します。注意点としては、全ての証券会社が全てのIPOを取り扱っているわけではないので、HP等で確認してから申し込むようにしましょう。
余談ですが、「IPOに当選するコツってないのかな」という疑問を持つ人も多いので、少しお話ししておきます。結論、IPOに当選する裏ワザみたいなものはありません。銘柄によって当選する確率が高い証券会社（主幹事証券と呼びます）があるのは事実ですが、あまり調べても意味はないかと思います。正攻法で、単純に申し込み数を増やすことがIPO当選への一番の近道です。つまり、たくさんの証券会社から申し込みを行うということですね。だからこそ、手順の①でできるだけたくさん証券口座を作るべきというお話をしました。なので、IPO当選のコツとしてはとにかくたくさん申し込みをすることです。
IPO株の買い方③当選したら買付手続き
IPO株の買い方③は買付の手続きです。②の抽選で当選した場合、証券会社のマイページに通知が来ます。通知を確認したら買付の手続きが必要になります。当選しただけだと、「買う権利を得た」だけなので、その後に手続きをしないと購入できません。ここは注意してください。
買付の手続きに関しては、マイページの案内通りに進めば問題なく完了します。先に入金が必要になる場合がほとんどなので、買付する分のお金を指定の口座に振り込んで、手続きを行いましょう。これもネット上で完結します。
以上で、IPO株の買い方については全てお伝えしました。あとは、上場する日を楽しみに待っていればOK。
IPO株の買い方に関する補足
IPO当選後のキャンセル
では最後にIPOに関する補足として、２つお話ししておきます。まず最初はキャンセルについて。「とりあえず申し込んで当選したけど、やっぱりキャンセルしたい」と思うこともあるかもしれません。そういう場合は、キャンセルが可能です。当選後に買付手続きを行わなければ自動でキャンセルになります。
ですが、IPOのキャンセルは、証券会社によってはペナルティ（一定期間IPO抽選に参加できない等）があるので注意しましょう。当選したら購入する予定のものだけ申し込むと決めるのも良いかもしれません。
抽選以外でIPOを買う方法もある
本記事では、IPO株を買うには抽選が必要だと書きましたが、抽選以外にも方法があります。それは対面証券の担当者からIPOをもらう方法。一部のIPO株は証券会社が優良顧客に配分すると言うシステムがあります。なので、抽選に参加せずにIPO株を買うことも不可能ではないです。
ただ、この方法が使えるのは、証券会社にとって〝良いお客さん〟だけ。つまり取引金額が何千万もある人とか、そういう規模の人だけのお話です。投資初心者には現実的ではないので、基本的には抽選で申し込みをしましょう。
以上、IPO株の買い方についてお伝えしました。ぜひIPOで儲けて投資を楽しんでください。
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