IPOは当たれば高確率で利益を出せますが、当選確率は非常に低いものとなっています。
もし当たったからには確実に利益を出しておきたいですよね。
そのためには万が一当たったときに備えてどう行動すべきなのか、事前に知識を蓄え準備しておくことが大切です。
当記事ではIPOに当たったら何をすべきか、当選後の流れや、売却方法などを解説していきます。
どうぞご覧ください。
目次
IPOに当たったらまずは購入手続きをしよう
IPOに当たっただけでは、まだ購入は完了していません。
購入手続きを行って初めて自分のものにできるのです。
証券会社によって異なりますが、購入期限はおおよそ5営業日前後になっています。
また、事前入金が不要の証券会社で当たった場合は入金が必要になります。
すぐに資金を調達し、入金を行いましょう。
購入を忘れた場合、当選を辞退したものとみなされペナルティが発生する証券会社もあります。
以下の3つはキャンセルペナルティがあるため注意しましょう。
ただし、ペナルティと言っても、通常の売買制限や罰金が発生するわけではありません。
一定期間IPOに新規に申し込みができなくなるケースがほとんどです。
1ヶ月程度申し込みが制限されますが、IPOラッシュの時期は要注意です。
岡三証券の場合は、一度ペナルティを受けると無期限でIPO申し込み不可が続きます。
購入忘れには十分に注意しましょう。
IPOに当たったら初値売りがおすすめ
無事に購入できたら上場日の寄り付きで売却を行いましょう。
IPOにおいては初値で売却するのが、最も確実に利益を出せる有名な投資方法です。
ここでは初値売りについて解説していきます。
初値売りのメリット
初値売りのメリットは、ローリスクで確実に利益を出せるタイミングで売れるという点です。
上場後に堅調に株価が上がっていく保証はどこにもないため、ほとんどの人が初値売りという大舞台で売却を行います。
また、上場する会社としては会社の価値が最も高くなるタイミングで上場を狙うため、その後会社が成長していくかはわからないのです。
初値は絶好の利益確定ポイントと言えるでしょう。
もし初値売りをしないとなると、上場後の株価の値動きを見る必要があります。
目まぐるしく動く株価を見ていると精神的に疲れますし、売り時を探すのも楽ではありません。
「当たったら初値売り」と、自分のルールを決めておけば、余計なことを考えずに楽に利益を出すことが可能になります。
初値売りのデメリット
初値売りの大きなデメリットは機会損失も起こりうるという点です。
初値をつけてから買いの圧力が高まり、グイグイ株価が上昇してストップ高まで到達するケースもあります。
中には初値から株価が2倍以上になる銘柄もあるため、そのような場合初値売りしてしまうとより大きな利益を出せたはずなのに出せなかった、いわゆる早売りとなってしまう可能性もあります。
しかし、株価が高くなるほど急落のリスクも高まっていきます。
持ち続けて売り時がわからなくなるくらいであれば、一旦初値売りで確実に利益を出した方が良いでしょう。
上昇しそうであれば、また再度購入すればいいだけです。
初値売りのやり方について
まず注文方法としては、成行注文と指値注文があります。
初値売りの場合は成行売り注文を出しましょう。確実に初値で売れます。
指値の場合だと、注文した価格まで株価が到達せずに売れないケースもあるためです。
また、初値売りでは上場日に初値がつく前に成行注文を出しておく必要があります。
いつから注文を出せるのかというと、証券会社によって異なります。
上場日の前営業日から出せる会社もあれば、上場日の朝から出せる会社もあります。
早い会社だと上場日の前営業日の夕方から注文を出すことが可能ですが、おすすめは上場日の朝8:00です。
8:00であれば銘柄の板情報を閲覧可能です。
どれくらいまで株価が上昇するのか、期待しながら注文を出すのも楽しみの一つと言えます。
また、前営業日に注文を出すとなると、もし前営業日が金曜の場合土日を挟んで注文したことを忘れてしまう可能性があるためややこしくなります。
注文を出したと思っていたら出しておらず売れなかったとなると、非常に悔しい思いをすることにもなりかねません。
当日にしっかりアラートをかけて、朝に注文を出した方が忘れにくくなるでしょう。
まとめ
今回はもしIPOに当たったらどうするか、流れや売り方を解説していきました。
まずは忘れないうちに購入手続きを行うことが重要です。
無事に購入できたら初値で確実に利益を確定させましょう。
寄り付いてからもたもたしていると急落に巻き込まれる可能性もあります。
事前に流れを確認しておくことで、当たった場合に備えることができます。
しかし、申し込まなければ何も始まらないため、まずは開設している口座から申し込みを行っておきましょう。
たくさんの口座を開設してそれぞれから申し込み、抽選回数を増やすのも一つの手です。
・三菱UFJモルガン・スタンレー証券
・岡三証券