株式を売買するにあたって、基本的には手数料が発生します。
この売買手数料は、証券会社に対して支払われるものであるため、株式を売買をする上では必要な経費です。
IPO銘柄を公募価格で買えた場合の初値売りにおいても、売買手数料は発生してきます。
ではどれくらいの手数料がかかるのか、手数料が安い証券会社はあるのかといった点は気になる人が多い点かと思います。
可能なら手数料はなるべく安く済ませたいところです。
当記事ではIPOの売買手数料の金額や仕組みについてご紹介しつつ、当選と手数料の関係性や手数料の考え方を解説していきます。
どうぞご覧ください。
目次
IPO投資の手数料について
IPOの手数料は抽選で見事当選して、公募で購入する場合に限っては気にする必要はありません。
ここでは手数料についてと、なぜ気にする必要がないのか解説していきます。
IPO投資の手数料は購入時は無料だが、売却時に発生する
基本的に株式取引では、購入時と売却時両方のタイミングで手数料がかかりますが、IPOの手数料は売却時のみ発生します。
抽選に申し込む際のブックビルディング時も手数料はかかりません。
購入時は手数料という名目ではお金はかかっていません。
そのため、IPOの抽選に申し込む場合は「希望の申込価格×申込株数」が必要な資金になります。
IPO購入時に手数料がかからないのはなぜか
証券会社はIPOの業務をボランティアで行なっているわけではありません。
ではなぜ購入時に手数料は発生しないのでしょうか。
それは公募価格そのものに購入時の手数料が含まれているからです。
IPOを取り扱う証券会社がどのように利益を出すかというと、公募価格より安い価格で株式を会社から受け取ります。
その安く引き受けた株式を我々投資家に販売するわけですが、その差額で証券会社は利益を出しており手数料の役割を果たしています。
購入時は手数料無料ですので、何も気にしなくて良いのですが売却時には手数料が発生します。
自分が使用する証券会社の手数料はチェックするようにしておきましょう。
IPOの当選において手数料の安い証券会社を選ぶことにはさほど意味がない
IPOは当選が何よりも大切です。
そのため手数料が安いからといって特定の証券会社のみから申し込むのはナンセンスです。
IPOの手数料よりも当選を第一に考える
IPOを公募価格で買えた場合、手数料がかかるのは売却時のみです。
せっかく売るのですから、手数料を安く抑えたいという気持ちも持つかもしれません。
しかし、IPOにおいて何が一番大切かというと、まず当選をすることです。
IPOは当選後、上場日に売却して利益を出すというのが公募価格で買えた場合の流れです。
当選もしていないのに売却時の手数料を考えるのは、IPOで利益を出す際の流れ的に正しいとは言えません。
当選確率を上げるためにたくさんの証券会社から申し込みを行うことになるでしょうから、まずは当選を考えなければなりません。
そして申し込んだどの証券会社で当選するかはわからないのです。
株式売買を行う上ではもちろん手数料は意識するべきポイントですが、幹事を多く務めるような証券会社は手数料が高いところばかりです。
手数料の何百円を気にしすぎて、当選して得られる可能性のある何万円を取れないと元も子もないため、手数料は気にしない方が良いでしょう。
手数料を気にしなくていいのは公募価格で買う場合のみ
当選して公募価格で買い、初値で売る場合は手数料は気にしなくて良いですが、セカンダリーを狙う場合は手数料を気にした上で安いところで取引しましょう。
セカンダリーはIPOが上場した後に売買する投資方法ですが、通常の売買になるため購入時も売却時も手数料が発生します。
IPO銘柄は値動きが大きいため場合によっては何度も取引を行うことになるでしょう。
また初値売りのときほど大きなチャンスが訪れるとも限らないため、少額の損切りを繰り返すことも考えられます。
このような場合手数料が高い証券会社で取引を繰り返していると、手数料も馬鹿になりません。
ブックビルディング申し込みは銘柄によっては申し込めない証券会社もありますが、上場後はほとんどの証券会社で取引が可能です。
手数料の高い証券会社で取引するメリットが特にない方は、なるべく手数料が安い証券会社で取引しましょう。
まとめ
今回はIPOにおける手数料について解説していきました。
ブックビルディングに申し込み当選した場合、手数料について考える必要はありませんが売却時には手数料がかかることは抑えておきましょう。
購入時は公募価格に手数料が含まれているためかかりません。
ただし、当選を第一に考えることが大事ですので、当選のためなら手数料は気にせずに多くの証券会社から申し込みを行った方が良いでしょう。
セカンダリー投資の場合は通常通り、購入時も売却時も手数料が発生してくるので証券会社は手数料が安いところを選ぶようにしましょう。
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