【IPO・公募・売出】それぞれの意味の違いを理解していますか?

IPO 公募 売出 違い

『IPO』という言葉は、投資をしている人ならば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

意味を理解していなくても、「なんとなく儲かるやつなんでしょ。よく分からないけど、なんとなく申し込みをしている」という人も多いと思います。

イメージの通りで、儲かりやすい投資法です。

投資の専門用語ですが、ある程度は認知されていますね。

 

では、『公募』『売出』という言葉は知っていますか?

こちらも投資の専門用語で、IPOに関連する言葉です。

公募と売出について理解しておかないと、IPO投資をするときに混乱してしまうかもしれません。

 

ということで、本記事では『IPO』『公募』『売出』について詳しく説明していきます。

初心者向けに分かりやすく解説します。今後の投資に役立ててください。

「IPO」「公募」「売出」それぞれの意味を理解しましょう

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「IPO」とは?

『IPO』『公募』『売出』のそれぞれの定義から確認をしていきます。

まずは『IPO』。

IPOというのは、新規上場のこと。「Initial Public Offering」の頭文字をとってIPOと呼びます。

 

私たちは証券会社に口座を作れば、株式を売買することができるようになります。

ですが、全ての会社の株式を取引できるわけではありません。

売買できるのは、証券取引所に上場している企業(上場企業)のみです。

上場というと分かりにくいので、もっと簡単いうと、証券取引所に登録されている会社の株だけを取引することができるということ。

逆に、証券取引所に登録されていない会社の株は買うことができないんですね。(正確にいうと、絶対にできないわけではないんですが、できないと思っておいて問題ないです。)

 

それで、まだ証券取引所に登録していない企業が、新しく登録されることをIPOと呼びます。

多くの投資家が儲かると考えているのは、このように新規で上場する企業の株のこと。

上場すると、企業の信頼度が増したり、資金調達をするのが簡単になったりするので、上場を目指している企業はたくさんあります。

上場するためには、財務状況などに関する審査があり、これを突破することを目標にしている経営者も多いですね。

「公募」とは?

続いて『公募』について。

既に上場している企業が、資金調達のために新たに株式を発行することです。

これだけだと良く分からないと思いますので、詳しく説明していきます。もしこの説明で理解できる場合は、次の「売出」のところに行っていただいて大丈夫です。

 

まず、企業が株式を発行する意味について簡単に説明します。

株式というと、投資をして売買をするイメージを持っている人がほとんどだと思いますが、企業はそもそもなぜ株式を発行するのでしょうか。

答えは、資金調達のためです。株式を発行して投資家に株を買ってもらう。その買ってもらったお金で、事業を拡大したりするわけですね。

 

上の説明で、「資金調達のために新たに株式を発行する」と書いた意味が分かったでしょうか。

公募とIPOの最大の違いは、その企業が既に上場しているのかどうか

公募の場合は、既にお上場している企業の株式を購入することになり、IPOはこれから上場する企業の株を買うことになります。

「IPOに申し込もうと思ったのに、間違えて公募に申し込みをしちゃった」なんてこともあり得ますので、十分に注意してください。

「売出」とは?

続いて、『売出』について。

売出とは、上場企業の株主が既に発行されている株式を売却することです。

これも言い回しがややこしいですね。

 

公募との共通点は、企業が既に上場していること。

違う点は、公募は新しく株式が発行されるのに対し、売出は既に発行された株式が取引されること。

 

売出の場合は、企業が新たに資金調達をするわけではなく、株式をたくさん保有している株主が売りに出すことを指します。

ちなみに、公募と売出を合わせて「PO」と呼ぶことがあります。IPOの「Initial」の部分を取り除いた呼び方ですね。

POと聞いたら、既に上場している企業の株を買うことになるんだと覚えておいてください。

大儲けが期待できるのはIPO

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IPOは注目度が圧倒的に高い

IPO・公募・売出の違いは理解できたと思います。

では、結局どれが一番儲かるのか?どれに投資をするべきなのか?

 

結論から言えば、IPOです。これがダントツで儲かる可能性が高いです。

一番の理由は注目度ですね。株価が大きく上がるためには買いたい人がたくさんいないといけません。たくさんの人が買いたいと思うためには、注目度が高くなければいけません。

もちろん、公募・売出も話題にはなりますが、やはり新しく上場する企業の方が注目が集まります。

 

倍率が高いのも、やはりIPOですね。

公募や売出でも儲かる場合もありますが、損になることも少なくありません。

ということで、大儲けを期待する人はIPOに申し込みをするべき。

興味のある銘柄の公募・売出は参加すべき

とはいえ、公募・売出に申し込むのがダメかと言えばそういうことでもないんです。

公募・売出にもメリットもありまして、手数料なし&ディスカウントされた株価で買えること。

 

IPOもそうですが、手数料がかかりません。加えて、公募・売出の場合には基準日の終値から何%か割引された値段で購入することができます。

初値を期待することは難しいですが、もし興味のある企業の公募・売出があれば、安く購入することができるので、おすすめ。

自分が注目している銘柄ならば、普通に買うより安いので、大きなメリットですね。

 

以上、IPO・公募・売出について説明してきました。

それぞれの意味を理解して、自分がどれに投資をするべきなのか、改めて考えてみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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