これからIPO投資に挑戦される方。
IPO投資で重要なポイントは、実は「銘柄」だけではありません。
抽選の際に利用する「証券会社」も大きなカギを握っているのです。
今回は、IPO投資で利用する証券会社の特徴について紹介していきます。
興味のある方は、最後までお付き合いください。
目次
投資のアドバイスが欲しい方は総合証券がおすすめ
投資の知識があまりなく、取り引きする銘柄を選ぶ自信がない方は、実店舗のある「総合証券」からIPO投資に挑戦するようにしましょう。
総合証券は顧客ひとりひとりに担当がつき、投資方法に関する助言を受けることができます。
また、IPO投資の主幹事となることが多いのも総合証券のメリットのひとつです。
しかし、発生する手数料が高額になってしまう点や、IPO投資の平等抽選に対応していないなどのデメリットがあるため、当記事では個人投資家に対しては総合証券での取り引きはあまりおすすめしておりません。
手数料を抑えたい方はネット証券がおすすめ
投資の際に手数料をなるべく抑えたいという方は、実店舗を持たないネット証券で口座開設をしましょう。
ネット証券は投資に関する助言こそ受けづらいですが、手数料以外にも完全平等抽選に対応している点や取り引きツールが豊富に搭載されている点など、個人投資家にとって投資をおこないやすい環境が多く揃っています。
「IPOチャレンジポイント」を取り扱っているSBI証券のように独自サービスを展開しているネット証券も多くあるので、IPO投資にチャレンジする方はまずネット証券について情報収集をおこなってください。
抽選に参加する際の証券会社の選び方
IPO投資に挑戦する際は、各社の特徴をしっかり抑えたうえで自身のニーズに適した証券会社を選ぶようにしてください。
ここでは、IPO投資におすすめの証券会社を選ぶポイントについて紹介していきます。
主幹事証券会社から抽選に申し込む
IPO投資の当選確率は、一般的に10%未満であると言われています。
新規上場を果たす企業は年間80~90社ほどありますが、すべての銘柄の抽選に応募したとしても当選しない可能性は充分に考えられます。
極めて低いIPO投資の当選確率を少しでも上げたい場合は、主幹事証券会社からブックビルディングに申し込みましょう。
主幹事証券会社とは、新規上場企業の手続きに関する全面的なサポートを担当している証券会社のことで、サポートの見返りに他の証券会社より多くの公開株式が主幹事証券会社に割り当てられます。
IPO投資の当選確率は証券会社に割り当てられる公開株式数が多いほど上昇するため、ブックビルディング前に主幹事証券会社を確認し、その口座から抽選に申し込むようにしてください。
日本取引所グループが発表している主幹事候補証券会社の一覧は以下のとおりです。
- 藍澤證券株式会社
- いちよし証券株式会社
- エイチ・エス証券株式会社
- SMBC日興証券株式会社
- 株式会社SBI証券
- 岡三証券株式会社
- ゴールドマン・サックス証券株式会社
- JPモルガン証券株式会社
- 大和証券株式会社
- 東海東京証券株式会社
- 東洋証券株式会社
- 野村證券株式会社
- マネックス証券株式会社
- みずほ証券株式会社
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
- メリルリンチ日本証券株式会社
- UBS証券株式会社
主幹事に選ばれる証券会社は総合証券が多いですが、ネット証券が幹事を務めるIPO銘柄も最近では増えてきています。
確実に当選を狙うのであれば、複数の証券会社に口座開設し、銘柄ごとに抽選に申し込む証券会社を変更すると良いでしょう。
資金効率を考慮して証券会社を選ぶ
IPO投資は1社あたりの購入資金が30万円程度と比較的高額な投資方法です。
JASDAQや東証マザーズに新規上場するベンチャー企業でも、10万円程度の初期費用が必要でしょう。
限られた投資資金でIPO投資に挑戦したい場合は、「資金効率」の良い証券会社を選ぶようにしてください。
これらの証券会社は、同一資金で複数の銘柄の抽選に重複利用することができます。
そのため、投資資金が限られた方でも多くの抽選に参加でき、その分当選を狙いやすくなるというメリットがあります。
抽選資金の確認をしない証券会社は、買付余力を当選後に入金することができます。
資金拘束期間を限りなく短縮することができるので、当選するまでの期間内は買付余力分の投資資金を他の投資に回すことも可能です。
まとめ
今回は、IPO投資の際に利用する証券会社について紹介しました。
- 投資に関する助言が欲しい方は総合証券がおすすめ
- 手数料を抑えたい方はネット証券がおすすめ
- 主幹事証券会社から抽選に応募することでIPO投資の当選確率が上昇する
- 投資資金が限られている場合は「資金効率」の良い証券会社を選ぶ
IPO投資にチャレンジする際は、応募する「銘柄」だけでなく「証券会社」にも注意を払っておくようにしましょう。