IPOは指値と成行どちらも可能【どちらを選ぶべきか理由も解説】

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「IPOを申し込む時にも、指値と成行が選べるの?」
「IPOの注文で指値ってどういうこと?」

こんな疑問に答えます。

IPOは投資初心者にもとても人気なため、申し込みを行う人がとても多いです。
一方で、IPOについてあまり深く理解できていない人も少なくないのではないでしょうか。

本記事では、IPOの注文方法(指値と成行)について解説していきます。

先に結論から言っておくと、IPOでは指値注文と成行注文を選ぶことが可能です。

また、IPOに当選して売却するときも、指値と成行が選択できるので、その辺りのこともお伝えしていきます。

IPOで指値注文と成行注文ができる?

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IPOでは指値と成行を選択できる

冒頭でお話ししたように、IPOは指値注文も成行注文も可能です。

抽選の申し込みをするときは、どちらか選んで行うことになります。

注文の申し込み画面に、選択するタブが出てくるはずなので、選んで注文を出しましょう。

 

指値注文は、値段を指定して注文を出す方法です。
「1株〇〇円以下なら買いますよ!」というものですね。

メリットとしては、購入したい金額以下で買うことになるので、「買えたはいいけど、思ったよりも高く買えてしまった」という失敗がないこと。

デメリットとしては、指定した金額以下にならなければ購入ができないこと。

IPOは申し込み段階では値段が確定していないので、購入できる確率は減ってしまいます。

 

成行注文は、値段を指定せずに注文する方法。
「1株がいくらになっても買います!」というものです。

メリットとしては、購入できる確率が高いこと。値段がいくらでもOKなので、指値で注文を出すよりも購入の可能性は高いです。

とは言っても、IPOの当選確率はかなり低いですが。

デメリットは、いくらで買えるかわからないこと。当選したとしても、意外と高い値段で買えてしまうかもしれません。

ただ、IPOを申し込むときには仮条件が決まっています。例えば「1000円~1200円の間で値段が決まりますよ」みたいな感じ。

この範囲内で決まることは確実なので、高くても1200円以上になることはありません。

IPOの基本は成行注文【指値は例外】

IPOは指値と成行を選ぶことができますが、基本的には成行で注文するべきです。

理由は、当選確率が上がるから。

 

指値注文をすると、指定値段よりも高いところで株価が決まってしまった場合に、当選する確率が0になってしまいます。

仮条件が1000~1200円で、指値1100円で申し込みをしたとします。

公募価格が1100円以下で決まれば問題ないですが、1200円で決まったら確実に当選しません。

IPOは仮条件の上限(この場合だと1200円)で決まることも多いので、指値をすると購入できる可能性が小さくなります。

 

というわけで、余程の理由がない限り、IPOは成行注文で出しましょう。

ただでさえ当選確率が小さいのに、指値にするともっと小さくなってしまいます。

IPOを売却するときも指値と成行が選択可能

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IPOを初値売りするなら成行

ここまでは、IPOの購入申し込みのことについてお伝えしてきました。
ここからは、IPOに当選した場合の話です。

当選後に売却をする場合も、指値と成行を選択することができます。

売却後でも指値と成行の仕組みは同じ。

売却時の指し値注文は「〇〇円よりも高い値段であれば売りますよ」という注文。
成行は「いくらでもいいから売りますよ」という注文。

 

IPO当選後に売却するには、一般的に初値売りが人気です。

初値売りというのは、上場した時に最初についた値段で売却をすること。
文字通り、初値で売却をすることです。

 

初値売りをするためには、値段がつく前に成行注文を出しておく必要があります。

値段がつく時間は、上場日の朝9時以降の〝どこか〟のタイミング。

銘柄によって違うので、正確な時間は事前には分かりません。

マーケットは朝9時から開くので、9時ぴったりにつく場合もあれば、午後になってようやく値段が決まる場合もあります。
いつか分からないので、とりあえずは「上場日の朝9時前に成行注文を出す」ということだけ覚えておいてください。

 

ちなみに、なぜ初値売りが人気かということを少しお話ししておきます。

簡単に言えば、儲かる可能性が高いからです。

IPOの多くは、公募価格よりも初値の方が高いです。
2020年の12月から約半年間で、49社の企業が上場しましたが、この49社全てで初値が公募価格よりも上回っています。

つまり、49社のIPOどれかに当選して初値売りをした人は、全員が儲かっているということ。

どのくらい儲かるかは銘柄次第ですが、少なくともプラスにはなっています。

だからこそ、IPOは初値売りが人気なんですね。

 

もちろん、全ての銘柄が公募価格を上回るわけではなく、初値売りをして損をすることもあり得ますので、そこは注意をしてください。

IPOは指値で注文を出すこともできる

IPOは初値売りが一般的ですが、もちろん指値で注文を出すこともできます。

「〇〇円以下では売りたくない!」と思っている人もいるはずなので、そういう場合は指値でOK。あなたが売りたいと思う金額で指値を出しましょう。

初値がそこまで高くなくても、徐々に値上がりしていく銘柄もあるので、大きな利益が取れる可能性もあります。

ただ、初値が高くて、そこからずるずると下がっていく銘柄も多いので、リスクがあることは覚えておいてください。

 

というわけで、IPOの指値注文と成行注文についてまとめました。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、どちらを選ぶべきかよく考えて注文を出してください。

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