IPOを購入するためには、抽選以外の方法があることをご存知ですか?
一般的には、「IPO=抽選」というイメージだと思いますが、実は抽選以外にも方法があります。
IPOを購入するもう1つの方法が、【裁量配分】です。
あまり知られていない方法ですが、人によっては裁量配分でIPOを購入することができるかもしれないので、頭の片隅に入れておいてください。
・裁量配分とは何か?
・裁量配分でIPOを購入する方法
本記事では、このあたりのお話をしていきます。
IPOのついて理解を深めましょう。
目次
IPOの裁量配分とは何か?
IPOは抽選配分と裁量配分の2つがある
IPOを購入するには、2つの方法があります。
1つが抽選配分。もう1つが裁量配分。
この2つのルートです。
抽選配分に関しては、知っている人が多いはず。
IPOの抽選に申し込んで、当選したら購入できるというものです。
ほとんどの人が、IPOと聞くとこちらの抽選配分をイメージすると思います。
投資初心者であっても、抽選をして当選するかどうかだけなので、非常にわかりやすいですよね。
ただ、IPOはとても人気が高いため、抽選の倍率もとんでもないです。
当たったら相当ラッキー。外れて当たり前の世界です。
そして、もう1つの方法が裁量配分。
裁量配分というのは、証券会社がどの顧客にIPOを配分するかを決める方法です。
証券会社に配分する裁量があるということで、裁量配分と言われます。
抽選ではなく、証券会社が顧客を選ぶんですね。
証券会社から選んでもらうことができれば、欲しいと思っているIPOをもらうことが可能。
抽選配分の場合は100株(最低単位)での配分が多いですが、裁量配分の場合はたくさんの株数を配分してもらえる可能性もあります。
どうしたら裁量配分でIPOをもらえるかは、後述します。
ここでは、IPOを購入する方法として、抽選以外に裁量配分という方法があることをお伝えしました。
IPOは担当者経由で申し込むと裁量配分になる
裁量配分でIPOをもらうためには、抽選配分と申し込み方法が違う場合がほとんど。
IPOの抽選に申し込む場合は、ネット経由で申し込めばOKですね。
一方で裁量配分の場合は、基本的には証券会社の担当者がついていることが必要です。
自分の担当者に依頼して、IPOの申し込みをしてもらいましょう。
「ネット証券で取引しているから担当者なんていないよ!」という人も多いと思います。
そういう場合は、対面証券で口座を開きましょう。対面証券というのは、野村證券や大和証券のような、ネット証券以外の証券会社のことです。
対面証券で口座を開けば担当者をつけてくれるので、そこから申し込みをすれば問題なし。
余談ですが、ネット証券は担当がつかないと思っている人が多いですよね。
ですがこれは間違いで、大口の顧客には担当者がつきます。一般の投資家にはあまり関係がないですが。
IPOの裁量配分をもらうには?
IPOで裁量配分をもらえるのは〝良いお客さん〟だけ
IPOで裁量配分をもらうためにはどうすればいいのでしょうか。
前述の通りで、証券会社から選んでもらう必要があります。証券会社に選ぶ権利があるので。
それでは、証券会社から選んでもらうためにはどうすればいいでしょうか。
答えはとてもシンプルで〝良いお客さん〟になればOK。
〝良いお客さん〟というのは、担当者に優しく接するとか、かかってきた電話にすぐ出るとかそういうことではありません。
〝良いお客さん〟というのは、大きい金額で取引をして、証券会社にたくさん手数料を払う人のことです。
証券会社の立場に立ってみれば当たり前の話ですね。
IPOは儲かる可能性が高く、価値があります。あなただったら、価値のあるIPOをどんな顧客に渡しますか?
自分の会社でたくさん取引をしてくれる人ですよね。
なので、取引をせずにIPOだけ申し込む人や、少額の取引しかない人は、配分されることはほぼありません。
もし配分されることがあるとすれば、超大金持ちで今後の取引を期待されているか、もしくはIPO銘柄が不人気だった場合。
いくら以上の取引があればいいのかは、証券会社によっても違うので明確にはわかりません。
ただ、最低でも1000万円くらいは取引がないと厳しいのではないかと思います。少なくとも、50万とか100万円の取引で、裁量配分でIPOをもらおうとするのは無謀です。
一般の人は抽選の方がはるかに高確率でIPOがもらえる
IPOを裁量配分でもらうには、かなり資産を保有していて運用をしていないといけません。
逆に資産があるのであれば、抽選配分よりもIPOをもらえる可能性は高いです。
もしあなたが、1000万円くらいぽんっと出せる資金があるのであれば、裁量配分でIPOを狙ってもいいと思います。
ですが、一般の人にはなかなか難しいですよね。1000万円単位で運用する資金がある人なんて、そこまで多くはないはずなので。
そういう場合は、裁量配分を諦めて、抽選でIPOを狙いに行きましょう。
当選する確率は相当低いですが、0ではありません。何度も挑戦していれば、いつか当たるかもしれないです。
ですが、裁量配分で申し込むと、人気な銘柄を購入できる可能性はほぼ0。
なので、一般の人がIPOを購入するためには、裁量配分よりも抽選の方がはるかに可能性あります。
なんとなく、担当者経由で申し込んだ方が良さそうな気もしますが、そんなことはないので抽選で頑張りましょう。
というわけで、IPOの裁量配分についてまとめてきました。
読んでいただき、ありがとうございました。
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